なかなかいい映画、と思う。なぜかアメリカの俳優(と言っていいかどうか他の国のことはほとんど知らないから...)は晩年にいい映画を作るようだ。「Gran Torino」が車の名前だったとは見るまで知らなかったが、アメリカ車が興隆を誇ったいい時代のいい車だったんだろう。この車が主役ではないとしても物語の中でいい味を出していた。むせぶように歌う同じ題名の音楽も気分がいい。
もっともすぐに銃(ライフルやらピストルやら...)がすぐに出てくるのは?「そこで銃かよ」と言う場面もいくつかあったのも、まあそれがアメリカなんだろう、ですむ問題ではないと思う。いくつかの批評もちょっと見たがこのあたりに言及しているのはほとんどなかったのは残念だ。
わかってはいてもつい誰かのせいにしたり、問題はこうだよ、といいそうな自分だが、これを読むと改めて(教育に限らず)「不用意には発言すまい」と思ってしまう。と思う反面、そうはいってもやはり言っておかなくては、と思う自分もいる。責任の所在を追及しても物事は解決しない、とわかっていても、やはりそれこそ「巷の私」と「かの地位にいるX氏」では責任の大小はやっぱりあるだろう。